平田レディースクリニック
 
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産科診療

●産科の診察費用は、実費診療が原則ですが、合併症(たとえば風邪など)があるときは、その分だけは健康保険が使用できます。保険診療時には健康保険証が必要です。毎月一回保険証を見せていただきます。

●当クリニックは分娩を取り扱えません。妊娠中期までの検診、管理は行っています。里帰り分娩あるいは市内での分娩を予定している方は妊娠初期に予定する分娩施設に分娩予約をしていただき、 分娩予約をした施設の許可の元で、妊娠中期(32週頃)まで当クリニックにて妊婦検診等、責任もって管理させていただきます。検診時はいつも超音波計測を行い、 希望者には、4ヶ月目からはSDカード、USBメモリー(いずれも2G以上の容量が必要です)に超音波画像を記録して、お渡ししています。妊娠32週頃以後は、分娩予約をした産科施設へ 戻っていただきます。また、妊娠経過中(当クリニック通院中)に切迫早産などの異常が生じ,入院加療の必要が発生したときは、名古屋市立西部医療センター に病診連、平竹クリニックなどです。

●超音波診断装置はリアルタイム4D (3Dの動画ができる)のできる、最新のVoluson S8 BT18にバージョンアップし、より鮮明な画像で 診断が可能となりました。

 解像度の低い超音波診断装置では、これが赤ちゃんの顔ですよと云っても、説明しないとよく分かりませんが、 鮮明な画像ならば、一目で胎児の顔は顔と分かります。4Dでは、3D画像が動いているのですから、より一層リアルさが増すと思います。そのほか、カラ−・ドプラーでの血流計測も胎児心エコー診断も、 画像診断能力が格段にアップしております。良いことずくめのようですが、きれいな4D画像を得るためには、胎児の顔の前に手足、臍帯などの超音波を遮るものがないことや、羊水量が十分あることなどが 関係して参ります。羊水の量が少ない場合や、胎児が後ろを向いて(お母さんの背中側を向いている)と顔の表情が分からないこともあります。したがって、4D超音波診断は比較的羊水が多い妊娠 24Wから28W頃までに行うと当たりはずれが少ないのです。更に希望されれば、十分時間をとって診療時間外に予約で 4D外来を行います。

●人工妊娠中絶について(妊娠12週未満)

 やむを得ず妊娠中絶を選択される場合には日帰りの母体保護法に基づく人工妊娠中絶(妊娠12週未満)を行っています。 1300例以上の実施経験があり、安心して手術を受けて頂けます。体に負担の無いよう十分注意して手術を行っています。妊娠8週までは吸引法で手術を行い、身体に優しい方法です。9週以後は吸引法を中心として、時として胎盤鉗子等を使用する必要があります。手術後の避妊の相談にも乗っています。

手術料金は¥100,000(税込)からです。妊娠週数によって料金が異なります。 詳しくは診察時にご説明します。


婦人科診療

●思春期・更年期・老齢期における種々の婦人科疾患の診断と治療を行なっています。
 よくある婦人科疾患としては膣・外陰部疾患、性行為感染症(クラミジア感染、淋病、尖圭コンジローマなど)、卵巣機能不全に伴う月経不順、不正性器出血、月経過多(子宮筋腫などが 原因となる場合も有ります)、月経困難などが挙げられます。子宮筋腫、子宮内膜症の保存的治療(手術などをおこなわない)には、偽閉経療法、ホルモン療法、漢方薬による治療が挙げられます。婦人科腫瘍(子宮筋腫、卵巣腫瘍など)の経過観察、更には、更年期障害の治療 (漢方療法、ホルモン補充療法、プラセンタ療法、西洋薬物療法)、骨粗鬆症のホルモン療法、子宮下垂の保存的治療(漢方療法、ソフトペッサリーの装着)などです。

 漢方薬(東洋医学)による治療を取り入れ、漢方薬では困難な場合に 西洋医学を取り入れた診療内容となっています。漢方薬による治療では、食欲不振、胃のもたれ、かぜ症状、めまい症、片頭痛、関節痛、腰痛、アトピー皮膚炎、皮膚掻痒症などの症状を呈する、内科、皮膚科、 耳鼻咽喉科、整形外科領域の疾患も治療対象としています。更に、婦人の内科疾患(高血圧、高脂血症や慢性胃炎、過敏性腸症候群などの機能性胃腸症など)は専門医の診察が必要な場合を除き、 当クリニックで治療させていただいています。


●更年期障害の治療について

 更には、更年期障害などは漢方療法、ホルモン補充療法(HRT)が主な治療法ですが、プラセンタ注射(1-3回/週、45才-55才)を併用する方法もあります。更年期のうつ状態などにも治療対象としております。

 更年期障害とは,閉経(50歳前後)に女性ホルモンであるエストロゲンが低下することにより発生する血管運動神経失調症状(のぼせ、ほてり、異常発汗、動悸)を伴いますが、更に、自己の性格と家庭環境が複雑に関係して、心身の不調(不眠、頭痛、抑うつ症状、無気力など)を呈する病態も含められます。 従って、家庭環境では、夫、姑、子供などとの関わりなどが複雑に関連します。

 治療法は、ホルモン補充療法、漢方療法、プラセンタ療法、大豆イソフラボン(エクオール)療法、カウンセリング等多々あります。 従来、当クリニックでは更年期障害をホルモン補充療法、漢方薬、西洋薬を中心として治療してまいりましたが、さらに、プラセンタ療法、(メルスモン注射、ポーサイン内服薬),大豆イソフラボン(エクオール)療法を取り入れて治療することにしました。

●プラセンタ注射は適応病名が更年期障害以外の使用(抑うつ、月経前緊張症、腰痛、美容等)には自費となりますが、希望の方には1回\1600(税別)1回2A注射は¥2500となります。週2回程度。


●子宮内膜症


  内膜症は性成熟期の女性に好発しますので、治療方法の選択にあたっては患者様の症状、年齢、進行度、妊娠の希望などを考慮いたします。つまり薬物療法、手術療法またはそれらの組合せによる場合でも、疼痛の改善、病巣の摘除や妊娠成立の回復も常に念頭において治療いたします。

 薬物療法は主として鎮痛剤単独や漢方薬との併用による対症療法と、ダナゾール、GnRHアゴニスト(性腺刺激ホルモンの分泌を抑制して閉経状態にするホルモンとして働く)、中量ピル、黄体ホルモン剤などのホルモン療法とに大別されます。ダナゾールは男性ホルモン作用が他の薬剤に比して強く、内膜症病変を委縮に導く作用もありますが、血栓症、肥満等の副作用にて、使用されなくなった。GnRHアゴニストは皮下注射もしくは点鼻投与を行います。これらの薬理作用は閉経状態にして、内膜組識の萎縮を導くものです。いずれも内膜症の病変を根治出来るものではなく、これらの薬剤で症状を軽減したり進行を一時的に止めるもので、いったん薬物治療を止めると、少なからず再発します。副作用は低エストロゲン状態によるのぼせ・ほてり・不正出血・肩こり・頭痛・頭重感などの更年期様症状が殆どです。最近では、低用量ピル(ルナベル、ジェミーナ、ヤーズ)、強力な黄体ホルモン(ディナゲスト)による治療法が認可され、選択肢が増え、保存的治療が増加しています。更に、喫煙者の月経困難症にはLEP剤(低量ピル)を使用できませんでしたが、
ディナゲストが使用できるようになりました。ご相談ください。

 

●生理痛でお悩みの方へ

 月経時に下腹部が少し痛む程度から、痛くて寝込んでしまう程度まで、生理痛の程度は変わります。生理痛を起こす疾患は色々ありますが、生理痛がひどい人はとりあえず、検査を受けましょう。生理痛は機能的なものと、器質的なものに分類され、子宮内膜症は器質的なもので閉経するまで、徐々に増悪します。機能的なものは膜様月経困難とも言われ、子宮収縮により、月経血の逆流などが原因で生理痛が生じ、子宮、卵巣に器質的異常を認めないもので、産後に月経痛がなくなったという人はこのタイプに多い。詳しくは診察を受けたときにお聞きになれば良いのですが、あらかじめ、治療法とかの予備知識として、持田製薬のHPをご参照下されば、理解しやすいと思います。
→  http://www.mochida.co.jp/naimakusho/  


また、生理周辺時期に片頭痛、不快気分、気分の落ち込みなどでお困りの方も治療法がありますので、ご相談下さい。

●避妊相談(低用量ピル、子宮内避妊具(IUD))、 子宮下垂の保存的治療(手術をしないで、漢方薬、ペッサリーなどで治療する方法)などのご相談を承ります。

●健診としては、子宮がん検診(下記)、大腸がん検診、妊婦一般健康診査、特定健康診査 などを行っています。(年齢制限がありますのでご注意下さい)

●一般的な不妊治療は行っていますが、体外受精などの高度生殖医療(ART)には対応していません。

●婦人科疾患で、日帰り手術(バルトリン嚢腫の造袋術、子宮内膜ポリープの切除、 子宮内膜ソーハ術、子宮頸部円錐切除術(LEEP))が通院可能な方に随時予約にて行っています。

●入院、手術などが必要な場合には病診連携にて、名古屋市立西部医療センター、名古屋医療センター (旧国立名古屋病院)、上飯田第一病院などにご紹介します。

 

婦人科がん検診について

 がんは中高年の方に多く見られますが、若い方の婦人科がん(子宮頚がん)も増加傾向があります。当然の事ながら、早期にがんが発見されれば子宮や乳房を温存する縮小手術で済む場合も有ります。 特に、20歳、30歳代の若い女性の検診率が低く、この年代にがんが増えているので、定期的ながん検診 をお勧めしています。
 

 当クリニックでもがん検診を行っていますが、子宮頚がん検診以外の卵巣がん検診などは、公費負担がありませんので、無症状で純粋にがん検診を希望される場合は健康保険の適応が認められなく、自費診療になります。症状を伴う場合は健康保険が使えます。費用は検査内容によって異なります。

1.子宮頸がん検診


 婦人科がんで一番多いのは、子宮頸がんで、子宮がんの約70%を占めます。子宮の入り口にできることから、定期検診さえしていれば、比較的発見しやすいので、その間に がんができて、進行がんで発見されることはまずありません。不正出血が時々あっても診察に行かなかったとか、子宮がん検診を一度も受けず、出血や帯下などの症状を認めて からがんを発見した場合には、すでに進行している場合が多く、根治手術ができない場合もあり、一旦手術不能な進行がんになると、他のがんと同様で根治が難しくなります。


 子宮頚がんの主な発生原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)type16、18、31、33、35、45、52、58などの ハイリスクHPVと呼ばれるウイルス感染です。性行為によって感染し、長い時間を経て、前がん病変と呼ばれるまだがんではない病態を経て、 初期がんに発展します。しかし、通常、これらのHPVに感染しても自然に治癒することが多く、がんに発展する人は少数です。現在では、予防(ワクチン接種)と 定期検診さえ怠らなければ、心配の無い感染といえます。

 尖形コンジローム (Condyloma acuminatum)は、ヒトパピローマウイルス6、11型(ローリスク型HPVと呼ばれる)などが原因となるウイルス性性感染症で、生殖器と その周辺に発症する、淡紅色ないし褐色の病変で特徴的な形態を示し、視診による診断が可能である。自然治癒が多い良性病変でありますが、パピローマウイルスの型によっては悪性化にも 注意しながら経過観察することが必要となる。頚がん予防ワクチンとして認可されたガーダシルはこのHPV (type 6、11)に対する抗体を作ります。

 初交年齢が低年齢化し、コンドームを使用しない傾向のある若い人が増えた現在、20歳代の女性でも、前がん病変や初期がんの状態で発見される事が多くなってきました。誰がそのウイルスを持っているか分からないので(20才代の女性は30%前後のHPV陽性率 があると言われています)、念のために子宮頚がん検診を受けた方がより安心です。20才代から子宮がん検診を受けることをお勧めします。


 子宮頸がんの検診費は基本的には自費ですが名古屋市子宮がん診(20才以上)の場合は2年に1回自己負担金500円で検査ができます。さらに、4月1日時点で20,25,30,35,40才のいずれかに該当する人は無料券が配られます。子宮頚がんの原因であるHPVの検査 (HPV-DNA同定;type18,16同定、その他の中・高リスク型の検査)は費用が自費で4800円です。

2.子宮体がん検診


 子宮体部に発生する子宮体がんは、近年増加する傾向にあります。このがんの特徴としは、子宮頸がんに比べ、 比較的高齢者に多く見られ、90%以上の症例が何らかの不正性器出血を伴っています。これらのことから、特に閉経後に不正出血が有る場合は要注意で、子宮体がんを念頭に置いた 検査をする必要があります。


 子宮内膜の細胞検査、組織検査および超音波検査を行うことで、比較的容易に発見されることが多いので、症状が有ったら必ず受診しましょう(保険適応できます)。 無症状の方の体がん検診は頚がんほどのメリットがなく、当クリニックでは特にお勧めはしていません。それより、月経不順や不正出血や下腹部痛などがあれば一度は受診してみて下さい。 超音波断層法によりある程度の子宮体がんスクリ−ニングは可能ですし、他の婦人科疾患が偶然にが発見されることもあるかも知れません。尚、無症状での子宮体がん検診は自費になりますが、 不正性器出血、褐色帯下、月経異常(月経不順、月経過多)などの症状が有る方は名古屋市子宮頸がん検診と同時に体がん検診を受けることが出来ます (頚がん+体がん検診の費用は1,000円)。


3.卵巣がん検診


 卵巣がんの約70%の症例は、進行がんで発見されます。これは卵巣が腹腔内にある臓器で、外からは分かりにくいことが大きな原因です。したがって、症状が出たときには既に進行している状態が多いということになります。初期がんで発見された症例の多くは、何らかの症状を訴えて産婦人科を受診し、たまたま行った超音波検査で発見されたりすることが多いようです。すなわち、卵巣がんは定期的な検診を行うことで、早期に発見出来る可能性が有りますが、がん検診としてはコストパフォーマンスが低く、無料での検診はありません。卵巣腫瘍の場合、超音波診断では悪性の所見が認められても、最終的には手術により組織学的(顕微鏡で調べる)に悪性とか良性とかの診断が確定します。

 月経障害、下腹部痛、月経不順などの症状があれば、産婦人科を受診して下さい。そうすればひょっとして卵巣がんが発見されるきっかけになるかも知れません。卵巣がん検診費(無症状での検診は自費、症状があって行う超音波診断は保険適応です)。

4.乳がん検診


 乳がん検診に関しては、日本では基本的に治療を外科が主体で行っている関係で、外科で行われる場合が多いのが現状です。当クリニックでも名古屋市内に在籍の方に対して、視触診による乳がん検診を行っていましたが、平成17年度より、公費負担による乳がん検診はマンモグラフィー併用方式導入のため、マンモグラフィ−ができる施設を受診される事を お勧めします。乳房にしこりがあるとか痛みがあるときは保険で診察できます。当クリニックでは乳腺専用の超音波プローブを備えていますので、ご相談下さい。

 


●低用量ピルの販売が認可され、 徐々にピルによる避妊を行う人が増えています。しかし、従来より日本では経口避妊薬を使用する人は欧米に比べて遙かに少なく、低用量ピルが発売される前に行った、日本人を対象とした避妊法のアンケートでは、 ピルによる避妊法を行う人は10%弱で、コンドームを使用する人が80%前後であった。他に、膣外射精、荻野式、避妊ゼリー等の避妊法などがありますが、避妊効果は不確実で、時々失敗していました。 男性に任せた避妊法はいつかは失敗すると思った方がよいと思います(基本的に男性はコンドームをつけたりすることを嫌う傾向があり、女性が避妊の主導権を持っていないと、いつかは失敗すると思うべきです)。従って、 より確実な避妊法として、卵管の結紮・切除などの手術による永久不妊法以外には、ピル(経口避妊薬)、IUD(子宮内避妊具)が挙げられます。

 ピルによる避妊法として、従来は中用量ピルが用いられていましたが、血栓症などの副作用が問題となり、日本の厚生労働省は ピルとしての使用を認可しませんでした。副作用低減の目的でエストロゲンの含有量を2/3近くにした低用量ピルが開発され、経口避妊薬として、認可されましたが、それでも、血栓症の不安は完全にはなくなっていません。 喫煙習慣のない方あるいは喫煙習慣のある35才未満の方(ヘビースモーカーを除く)では血栓症のリスクも低く、ほぼ100%の避妊効果がありますので女性自らが行う避妊法として、低用量ピルがお勧めです。また、 月経量が多かったり生理痛がひどい人にはその治療もかねて低用量ピルが勧められます。

 ピル以外の避妊法でお勧めなのがIUD(避妊リング)ですが、未産婦には不向きで、現在では生産中止等でFD-1だけです。2年に1回程度 交換しなくてはいけません。毎回避妊に対し気にすることが無く、精神的負担が少ないのが利点です。従来のIUDでは、避妊効果がやや劣っていたが、 銅付加IUD(ノバT)はその効果も高く、 ピルに比べて遜色ないので、子宮筋腫や腺筋症の無い方にお勧めできますが、当クリニックではお取り扱いしていません。また、月経が多い方、生理痛がひどい方(子宮腺筋症の有る方)には、 ミレーナという 黄体ホルモンを付加したIUD(メーカーはIUSと云っています)が、その症状を和らげ、 喫煙習慣のために、ピルが使えない方にもお勧めです。避妊、月経障害の治療何れも優れており、お勧めです。当クリニックでも採用しています。

尚、月経困難、月経過多の症状が有る方は、ミレーナによる治療法も選択肢に入れることが出きました。喫煙習慣のある方、高血圧、肝障害等の合併症があっても使用可能です。低コストで高パフォーマンスとなっています。

●緊急避妊について

 避妊に失敗したときには早期に72時間以内)『緊急避妊法』 をされた方が良いと思われます。方法としては、従来はヤッペ法(ノルゲストレル含有ピルを2錠12時間毎内服2回する方法)が インターネットなどで有名でした。そこで、2011年にノルレボ錠 (レボノルゲストレル 0.75mg)を2錠内服する方法が厚労省の認可を受けました。現在発売されている錠剤は1錠中レボノルゲストレル1.5mgを含有する製剤で1錠内服に変更さています。当クリニックでは、最近発売された「レボノルゲストレル錠」1.5mg を処方しています(¥8,000 税込み)。妊娠阻止率、悪心嘔吐などの 副作用がかなり改善されています。対費用効果などを含めて、どちらの方法が良いかなどについて、データーに基づいた説明をしますので、ご相談下さい。

◆低用量ピルについて

1.ピルの副作用(デメリット)

○主な副作用

 吐き気、嘔吐、乳房痛、頭痛、不正出血※1など

○血栓症

○乳がん※2

※1:不規則に起こる、月経とは異なる出血のこと。

※2:ピルを飲んでいると乳癌のリスクはほんの少し上昇するという報告があります。しかし、定期的に検査をすれば、異常の早期発見が可能です。

2.ピルの副効用(メリット)

○月経周期が規則正しくなる。

○月経痛がなくなる、軽くなる。

○月経血量が減少し、貧血が改善する。

○多毛症やニキビが改善する。

○卵巣がん、子宮体癌が減少する(予防する)。

○骨盤内感染症が減少する。

3.ピルの1ヶ月分の費用

2,100〜2,600円+処方料

4.ピルの種類

 卵胞ホルモン(E)と黄体ホルモン(P)の量が一定であるピル(一相性)からE、Pの量を変化させたピル(多相性)まで、各種有ります。さらに、ピルを初めて開始するとき、 ピルを月経の何日目から開始するかで分けると、Day 1 Start Pill と Sunday Start Pill(月経が日曜日には来ない様にするため)とに分けられます。 当クリニックは1相性、3相性ピル種々そろえております。
 

◆IUD(避妊リング)について

1.種類

太田リング、FD-1、(取り扱い無し)

銅付加IUD; マルチロードCU250(製造中止)      、ノバT(取り扱い無し)

黄体ホルモン付加IUS; ミレーナ52mg

2.避妊効果

 太田リング、FD-1などのIUDは数%の妊娠率がありました。銅付加IUDは低量ピル並みに避妊効果を高め、黄体ホルモン付加したミレーナ52mgは避妊と月経過多、月経痛にも効果有り、妊娠率もピルと同等で、0.1%〜1.2%といわれています。喫煙者、子宮腺筋症にも使用可能です。

3.費用

 黄体ホルモン付加IUS ミレーナは40,000円で、5年ごとの交換です。除去料は5,000円です。

 なお、ミレーナ52mgは『月経過多』、『月経困難』の症状があれば、健康保険が使用でき、非常にコストが低くなりました。

4.副作用及び欠点

 子宮内異物である事から、過多月経、不正出血などが起きやすく、子宮筋腫、腺筋症などで子宮腔が変形していたり、頚管が弛んでいたりすると自然脱出などが発生しやすく、時として、妊娠してしまうこともある。ミレーナ52mgは子宮腔に存在すれば多少位置がずれても避妊効果はあるようです。

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平田レディースクリニック 

院長:  平田  修 

〒462-0034名古屋市北区天道町2丁目34 

TEL  052-914-7277